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シンプルライフのカナメは食、と思う私。ごはん作るのが大好き。

外でごはんをつくりたい

育った家は元農家なので、ライフスタイルも農家のそれだった。

農家では、行事食など大がかりな調理をする際、
台所ではなく庭でやることが多い。

蕎麦やうどんを打つとか、
大量に採れた山菜のあく抜きをするとか、
正月の餅つきのためのもち米を蒸すとか。

現代の台所は明るくて設備もよく、
家の中でやってもよさそうな作業を、
今でも農家はわざわざ庭でやる。

「汚れるから、外なら片付けなくていいし」
などと言うけれど、たぶんそれが主要な理由じゃない。
屋外でやるこういう調理には、
「季節の恵み」「彼岸や正月」
といったイベント性、祝祭性があった。

小さな「ハレ」を楽しむために、
いつもと違う環境が必要だったのかもしれない。

それに、昔は家族が多かったから、
こういう作業はもっと大人数でやったに違いない。

昔の台所は暗くて狭かったから、
広々とした屋外で作業した方が安全で、効率もいいのだ。

実家でも、父が元気なときは、
「あまや」(広い庇のついた納屋)の軒先で蕎麦を打ち、
庭に設置した、一斗缶で作った竈を使って湯がいた。

外で作り、外で食べる料理は、
なぜだかいつもよりおいしかったし、楽しい思い出になっている。

父も母も、
「あの頃」の楽しい気持ちを思い出したくて、
家族の人数が減って、屋内の台所で調理できるのに、
わざわざ外に道具を持ち出していたんじゃないかな。

そんな私も、キャンプやバーベキューで、
外でごはんを作るのが好き。

家族の少ない時代なので、友達と一緒に、
それもまた楽しい思い出になっていくんだよ。

この春まで数年間、そんなこともできなかったけど、
今年はまたやってみたいな。
久しぶりだからやり方忘れちゃったかもしれないけど。

今日のごはん

ばんごはんは、ハンバーグにチーズを載せたやつ。
なんにでもキャベツの千切りを添えると定食屋っぽくなる。

歯医者で、食いしばりがひどいので治療が難しいと言われてしまう。
寝る時にマウスガードをはめているけど、
もう何個も壊した。
寝てる間に、軽自動車くらい引っ張ってるのかもしれない。

料理さえできれば

むすめが独立して1年半。

いつ行ってもアパートの部屋はきれいに片付いているし、
自炊とお弁当も続いている。
節約でプールしたお金は趣味の旅行に充てる、
という生活が定着したようで、一安心だ。

一方、コロナとともに大学入学した息子の方は、
3年も終わるというのに、就活の気配すら見せない。
頼むから4年で卒業して(文系学部)、
就職したら家出てってくれ……
(空いた部屋を私の部屋にして、裁縫台を設置する予定)

心配したむすめが問いただすと、
案の定ほぼ何もやってなかった。
姉にどやされ、重い腰を上げたむすこ。
就活指導はむすめが頼り!!

就活に関して私がやれることはないから、
独立後を見越して、一通りの自炊を教えることにした。

小中学校の時も多少やらせていたけど、
今度はもうちょっと実戦向きのプログラムで。

内容は、
・1週間の買い物プラン
・簡単な作り置き
・メイン料理何種類か
・調理後の油やごみの始末、洗い物
・簡単な合わせ調味料
・食材の切り方
など。すでにいくつかは伝授済。

男女問わず、何が役に立つかって、
料理の能力だと思う。
使えるお金が少なくても、食生活さえ安定していれば、
楽しく健康に暮らせるもの。

料理と後片付けができるなら、それだけでも、
お金をたくさん持っていると同じことだ。
あとはゴミさえきちんと出しておけば、
ほかはまあどうにかなるぞ!

相続させるような財産は何もないので、
これが私の生前贈与……

炊飯器はないけどクロックを買った

炊飯器を持っていない。

結婚した頃までは、一人暮らし時代の小さな炊飯器を使っていたけれど、もともともらいものだったし、使い勝手が悪く、次第に使わなくなってしまった。やはり一人暮らしをしていた夫も似たようなチャチな炊飯器を持ってきたけれど、使う気がしなかった。結婚してからは、ずっと鍋でごはんを炊いてきた。

オーブン機能つき電子レンジだけは買って、それは25年使うことになるのだが、オーブントースターやコーヒーメーカーは持たなかった。台所に電気コードがいっぱいあるのがイヤだったから。

ずっと狭い台所を使ってきたので、作り付けの収納に収まるだけのものしか持てない。鍋も食器も、できるだけ少ない数でやりくりしてきた。それで特段困ることもなかった。

しかしここに至って、私は買ってしまったのである。「クロック」を。

クロックとは、タイ料理を作る際に必須とされる調理用具で、石でできた叩き鉢である。鉢とセットになった石の棒も一緒についてきた。ここ数年入れ上げているタイ料理を作るために購入した。

何か欲しくなったときは必ず、今あるもので代用できないか考える。
基本的な道具を持っていればたいていはどうにか代用することができるものだ。
クロックだって、中鉢としても使っているすり鉢でじゅうぶん代用できるはずだった。タイ料理のレシピ本にも、そう書いてあるものがあった。

やってみたところ、確かに代用できなくはない。
タイ料理は、やたらといろいろなものをペースト状にして使う。食材を調味料と合わせて、まるで味噌のように滑らかになるまでつぶす。すり鉢とすりこぎでゴリゴリと気長にすりつぶせば、まあまあ近いところまでできる。

いや、できない。
近いけど違うものになってしまう。

すり鉢は、もともと形のない味噌や豆腐を更に滑らかにしたり、ゴマをある程度細かくしたりすることはできるけれど、それは「摺る」であって、「叩く」ではない。タイ料理で作るペーストの素材は、パクチーの根、にんにく、唐辛子といった、さまざまなテクスチャー、さまざまな形をしていて、それを硬い石どうしを使って「叩き潰す」ことで滑らかになる。すり鉢の「すり潰す」では、どうしても最終的な滑らかさが出ない。それと重要なことだが、「作っていて楽しくない」。

タイレストランの厨房を外から覗いてみると、オーダーが入ると必ず、このクロックでゴツゴツと何かを叩き潰し始める。その様子が、いかにも「おいしいものを作っている!」という気合に満ちていて、期待が高まるのだ。

何度も繰り返し作るうちに、どうしてもすり鉢では満足できなくなってしまい、ついにいつも行くタイ食材でクロックを手に入れたというわけである。
食材店の(タイ人にしては)不愛想なおかみさんは、使い方、手入れの仕方を教えてくれて、
「足の上に落とさないように」
とアドバイスまでしてくれた。クロックは大きくはないが、とても重いのだ。

こうして、炊飯器のない台所に、クロックがやってきた。
その日からクロックは大活躍だ。
ゴツゴツ、ゴツゴツ、ハーブやスパイスを叩き潰すとき、目の覚めるような香りがパアっと立つ。この香りが、私は大好きなのだ。コブミカンの硬い繊維だって、レモングラスだって、手早くペーストにできてしまう。陶器と木のセットとは比べ物にならない。溝を竹串でほじくらなくても済む。ああ、もっと早く買えばよかった。

若い頃、ものをなるべく持たないようにしたいと思って読んだライフスタイル本の著者は素晴らしくセンスの良い方で憧れていたが、
「油は一種類だけで十分です」
と書いてあったのは真似できなかった。
いろいろなものを作りたい私には、ごま油も菜種油も必要だったから。
服は最低限でいいけれど、「食」にはバリエーションを求めるタイプだったのだ。

ものを持たないことが目的なんじゃない。
幸せに暮らすことが目的なんだ。

もうちょっと年をとって、ごはんの鍋炊きが苦痛になるかもしれない。コーヒーを手落としするのが面倒になるかもしれない。その時は炊飯器を買い、コーヒーメーカーを買うかもしれない。

でも今は、鍋でごはんを炊いて、クロックでスパイスをすりつぶす。
クロックが重く感じられるまではまだ間があるだろう。
この暮らしが、今の私にはいちばん居心地よくて、楽しいのだ。

ステイホーム&筋力維持ウォーク

ステイホームが常態と化し、出かけられないストレスのはけ口をベランダに向ける私。
植物は好きなのだが、マンションの大規模修繕の時、
ベランダの鉢を増やすと厄介であることを学び、
以来夏にハーブやゴーヤを仕立てる以外、あまり鉢を増やさないよう努めてきたが、
ここに来て少しずつ増えてきている。

まだまだ制作中のベランダ。日当たりがイマイチなので、育つ植物が限られる。洗濯物と同居しているところもトホホ。

キャンプ椅子を持ち込み、人工芝を敷き、
皆すっかりベランダが気に入って、私とむすめは入り浸っている。
今日もお昼はベランダで食べた。

木漏れ日が気持ちのいい小道。いろんな花が咲いている。

郵便局に行く用事がてら散歩に出たら、
網の目のような住宅地で方向を見失い、道に迷ってしまった。
野草がいっぱいの散歩道で、いろいろな花に出会う。

スイカズラ。これをなんで忍冬というんだろう? 子供の頃、蜜を吸って遊んだ。

スイカズラの蜜はおいしいんだよね。
英名がハニーサックルというくらいだから。

へびいちご。見るからにカサカサしておいしくはなさそうだけど、色と葉っぱの形がきれい。

帰ってチーズケーキを作ったが、フィラデルフィアがどこにも売ってなくて、
見たことのないブランドのクリームチーズを使ったからか、
なんだかふにゃふにゃの焼き上がりになってしまった……。

スフレタイプのチーズケーキ、温度が低かったのかプリンみたいになってしまった。クリームチーズ250g、生クリーム200ml、カロリー高い!!

父さん、皿洗いからだよ!

最近は、あの伝統番組『きょうの料理』も、ビギナー向けやシニア向けなど、
いろいろな視聴者を対象とした番組作りをしているらしく、
番組表に『父さんのきょうからキッチン』というタイトルが掲載されていた。
「父さん」が豚カツを作るらしい。
揚げものって、主婦でもあんまりやりたくないジャンルだけど、大丈夫なのかな。

ひき肉料理も意外とハードル高いよね。玉ねぎのみじん切りと、手がベタベタになるこね作業……

番組を観てみた。ベテラン女性料理家の指導のもと、
シニア男性アナウンサーが甲斐甲斐しく豚カツを作っている。
パン粉の付け方から揚げ方から、
見栄えのよさを念頭に置いたオーソドックスで丁寧な料理。
「パン粉は両手でつけちゃダメなんですね」
はいいけど、
「油の温度は170度です」
って、どうやって計るのかの説明はない。
テキストには書いてあるのかもしれないけど、全員がテキスト買うわけじゃないし、
みんなが温度表示のある最新のガスコンロ使ってるわけでもないだろう。
お父さんたち、わかるのかな。

そして案の定!! 番組では豚カツを作っただけなのであった。
いや、展開料理として、残った豚カツを利用して作るカツ丼(おいしそう)
のレシピも紹介されていたが、
いちばん肝心な、使った油の処理については、一っ言も言及されていなかった。
いちばん大事なの、それだろう!!

これをうちのオトーサンに見せようとは思わないな。
どんなにおいしい豚カツを作ろうが、油の後始末ができないんじゃ何の意味もない。
ましてやこっちが始末させられるんだったらたまったもんじゃない。
『きょうからキッチン』で今までどんな料理を作ってきたか知らないが、
私がこの番組を作るとしたら、いちばん最初に「皿洗い」をやらせるね。
ていうか、皿洗ってくれるのがいちばん助かるもん。

「料理」って、「料理を作る」だけで完結するわけじゃない。
スーパーで食材を購入する、それも、その時にいちばん安くて新鮮でおいしそうで、
家族がみんな好きなもの、そこから始まる。
献立を決めて買い物に行くなんてめったにあることじゃない。ある食材で作るんだ、料理は。そして、料理を作って食べたら必ず洗い物が出る。
残り物の保存、食べきる方法、ゴミの処理もしなきゃならない。
生ごみ、プラごみ、資源ごみの分別は? 
その家によっても違う揚げ油の処理は? 

これ全部できて初めて料理だもんね。
料理だけ覚えてもらっても困るんだ。
正直、豚カツなんかスーパーで買ってくりゃいい。父さん、まずは皿洗いからだよ!

あと、
「優しそうなおばさんが自分より少し若いおじさんに教える」
「おばさんは優雅にテキパキと料理し、おじさんはオタオタついていく」
というステレオタイプな絵ヅラもだいぶ違和感出てきた。
教えるのが「白衣にネクタイの板長」だったらどうなるかな? 会社の延長みたい?? 
でもキリっとして意外にいいかも。
などと一人ブツブツ見終わってしまった。

スーパー楽しい

週末は食材買い出しの日なんですが、時々行ったことないスーパーを探して行ってみるのが楽しい。
(あたりもハズレもありますが…)

今日行った最初のお店は、魚専門店。
お魚しかない、あまり大きくないお店だけど、とにかくお店の人の威勢が良くてキビキビしていて、見ていて気持ちがいい。なんだか、こっちまで元気になってしまう!
おかげで、魚だけで予算の半分使ってしまった。でも気分いい!

トロ箱持参で行き、魚屋では岩のような大きな氷ももらえたので余裕がある。
魚屋の隣の寿司屋でランチ、その辺に置いてあった折込チラシで次なる訪問先をゲット。
「次ここいってみようよ!」

肉屋出身の大型スーパーは、さすがの品揃えで楽しめた。私の大好きなピッテロ・ビアンコ(ぶどう)もあったし、むすことオトーサンが喜びそうな分厚いステーキ肉や、むすめの大好きなドライフルーツなど、掘り出し物たくさん。いつものスーパーではお目にかかれない。

ついつい予算オーバーして買い込み家路へ。でもいいんだ。来週で調整するから。

家でおいしいもの食べる、それは最高の幸せで、家の中で基本的な欲求ご満たされていれば、余計な物欲とかは湧いてこないもんだしね。


魚屋で手に入れた鯖は切り身にし、鯖茶漬け用に醤油漬け、鯛は頭とワタを取り、すじこはほぐして醤油漬けのイクラに。
ホント魚屋って楽しい。

土鍋にヒビが…

7、8年使ってきた炊飯用の土鍋に入ったヒビが少しずつ伸びて、ついに鍋底を貫通しました。
内部はまだ無傷なんですが、急に炊き上がりが悪くなってしまいました。なんかふっくら炊けない…
いよいよお別れかしら。

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ほかの三層鋼ステンレス鍋でも炊けるんですが、鍋が3つしかないから、
少し不便かな?
あと、やっぱり土鍋ごはんは段違いにおいしいし。

今検討しているのは、
1 土鍋を買い換える
2 3つの三層鋼のうちの1つで炊く
3 オトーサンの実家の台所の一番上の棚にある厚手の文化鍋を借りる

姑に言えば2つ返事で(貸して)くれそうな気がする。
どうしよ⁉︎