ばんごはんはたこ焼き。
私とむすこはなぜかたこ焼きが大好きで、
最近は10日に一度の間隔でたこ焼きをしている。
この頃ではむすこが生地作りと焼き方に回り、
私はもっぱら葱を刻むだけ。
すっかり焼くのが上手になったむすこを、
我が家ではたこ焼きマスターと呼んでいる。
たこ焼きが好きになったのは、大坂の屋台で食べて以来で、
東京で人気の某チェーンなどとはまるで違う、
ようやく形を保っているようなあのふわふわのテクスチャーが大好き。
もう一つ好きなものが「流しそうめん」。
割った竹で流す、イベントでよくやるあれではなく、
円形の水槽に水を流して素麺を回転させる、
九州発祥の「そうめん流し」、
あれが食べられる店が実家のある町の隣町にあって、
子供の頃から親しんでいたから。
たこ焼きにしろそうめん流しにしろ、
「持ち帰れない(持って帰るとおいしくない)」
ライブ性が共通している。
その場でしか味わえない、はかないおいしさ。
それと、それ自体はありふれていてどこにでもある、
凡庸な食材であることも似ている。
でもなぜか惹かれるんだなぁ。
ああ、梅雨が明けたら流しそうめん食べに行きたい。