知り合いの編集さんに声をかけていただいて、
荒川のほとりの古民家で春の摘み草体験に行ってきた。
「カネコさんこういうの好きでしょ!」
ありがたい! 言いふらしとくもんだなぁ。
もともとは農家の作りの建物を、
イベントの設営などを手掛けるご主人が、
美術さんとしての腕を活かし、
素敵にリノベーションしている最中だそう。
宿泊できるのは秋からとのこと。
この周辺の景色が、まあ控えめに言って天国というか、
私は何度も、
「あれ? 私死んだんだっけ?」
と頬をつねりそうになるほど、夢のように美しい場所だった。
桜に新緑の混じる時期のこと、
日に日に伸びる野草も木々の新芽も透けてやわらかく、
菜の花、タンポポ、カラスノエンドウ、
にハコベとあらゆる花が咲きそろい、
その中を参加者のお子さんたちがかわいらしく駆けずり回り、さながら天使のよう。
しかも今回は、なんと植物学の研究者が同行してくれて、
摘み草のアドバイス、参加者の質問に答えてくれるという、
非常に贅沢な回だった。
妖精じみたその男性はまさに生きた植物事典で、
「先生! この草なんですかぁ!」
と質問攻めにしては的確な回答をいただき、
楽しさ倍増なのだった。
みんなで摘んだ花や草を古民家の庭でてんぷらにして、
うどんに載せていただいた。
菜の花もタンポポもスミレも、
花がそのまま食べられるなんて知らなかった。
アクも草臭さもなくおいしい!
今まで利根川周辺に行くことが多かったけれど、
荒川もいいところだなぁ。
あー、川の近くに住みたいよ。