(1)自分なりのシンプルライフに至る道のり・濫觴編

以前書いてきた「シンプルライフ」について久しぶりに書いてみようと思います。

今は書く人がいっぱいいるので、今更ない書く必要もないとは思うのですが、自分の人生の区切りの一つとして、自分が困っていたこと、考えたこと、うまくいったことなど、ここで一旦まとめておきます。

モノは少なくても散らかる

私は、モノをたくさん集める人間ではありませんでした。本は比較的たくさん持っていたかもしれませんが、たまれば売ったりあげたり捨てたりして、一定数を超えることはなかったし、おしゃれじゃないから服もそんなに持ってない。

だ・け・ど、なぜか散らかるのです。

空間を把握する能力が低いからかもしれません。

一人暮らしの時も、雑然とした空間で暮らしながら、これどうにかなんないのかといつも思ってはいました。

片付けに興味のなかった20~30代初め

当時(1990年頃でしょうか)はまだ、「シンプルライフ」はレナウンのブランド名にあったくらいで、「モノを持たない」という価値観ではなく「たくさんあるモノをいかにして美しく収納するか」というのが、生活情報誌や主婦雑誌の大きなテーマでした。

この頃は、すのことかつっぱり棒とか便利グッズで「デッドスペース」を収納に変え、隙間なくモノを詰め込むことが美徳とされていましたね。そういう細かいことが苦手だったので、私には真似してもうまくいきませんでした。詰め込んだはいいが取り出せない、取り出したが最後、元に戻せないんですから。

そんな私も結婚し、同じように一人暮らしをしていた夫と暮らし始めました。

昔住んでいた敷地にあるお稲荷さんで知り合いの禰宜さんに祝詞を上げていただいただけの地味婚だったので、家具も家電も持ち寄り。持ち寄り所帯って、違うテイストの同じモノが2つずつあって、片付かないんです。

しかし、それなりに楽しく暮らしていたので、この頃はまだそんなに悩んではいませんでした。

子供が生まれ、カオスに

結婚して数年、子供が生まれました。子供が生まれても在宅で仕事を続けていると、家の中はあっという間に悲惨なことに……。

お勤めされている方だって、子供が生まれたら家の中がタイヘンなのは同じでしょうが、在宅ワーカーの場合、家が職場なので、散らかり方が半端ないのです。当時はまだ紙ベースだったので、預かった原稿やらゲラやら資料やらが2DKの我が家にあふれ返り、そこに子供服やらおもちゃやらオムツやら、大人だけで暮らしていた時の何倍ものモノが入り込んでカオス!

子供の体が弱かったこともあり、精神的にまいっていた私にとって、このカオスは地味につらかったです。この先に「育児ノイローゼ」が待ってるんだろうかと、暗い気持ちでぼんやり部屋を見回していた自分を思い出します。

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