私たちも音楽の一部

昨日は数ヶ月ぶりにライブハウスに行きました。
お店は新宿「SOMEDAY」、出演はジャズ・コーラス「Breeze」。
やっぱり生音はいいね〜♬

ステージと客席が若干遠くなった

入店と同時に有無を言わさず検温、手にはアルコールスプレー。学校みたい。
席は密にならないよう、数席ごとに「使用不可」の紙が貼られ、
最前列もステージからは2m。お客は基本マスク着用。
ジャズのライブハウスなので基本スタンディングで踊るとか、
拳を挙げて騒ぐとかもないし、これで感染が起きるとは思えないので、
大いに安心して聴けた。

安定のコーラスだけど、私が行くときはかなりの確率でピアノが二村希一さんのところが、
今回は森田潔さんで、だいぶ印象が違う。
二村さんがキラキラのカットグラスなら、森田さんは気泡の散った乳白色の手吹きガラスのよう。

Breezeが歌唱指導を務める朝ドラ『エール!』にも出演している
アコーディオンプレイヤーさんが飛び入り出演するなどもアクセントになり、
楽しい2ステージだった。

久しぶりにライブで音楽を聴いて思ったのは、
「音って三次元、立体なんだな〜」
ってこと。

動画やオンラインでももちろん楽しめるんだけど、やっぱり情報量が比べ物にならない、生は。
同じ時間に同じ場所にいるということの圧倒的な力を感じる。

テーブルは一つおき。お客はマスク着用だからここまで離さなくてもいいと思うんだけど、安心のため……

音楽って、その時、その場所でしか成立しないものであって、
録音されたり録画されたものは、どんなに精巧にであってもやっぱり、
音楽の影でしかないのかもしれない。

歌は歌だけで成り立つものではなく、
演奏しているバンドメンバー一人ひとりとの調和の上に初めて成立する、
もっといえば、その日のライブハウスの空間も含めて音楽なのだ、
と以前ソプラノの小菅けいこさんがおっしゃっていた。
だからバンドは決して単なる伴奏、バックグラウンドではないのだと。

おしゃべり禁止! 昔のジャズ喫茶を思い出す(皆知らないよね💧)

昨日それを思い出すまで、私たちオーディエンスは単なる観客で、
パフォーマンスを見るだけ、受け取るだけと思っていた。
でもそうじゃないのかもね。
聴いている私たちの反応や感情も、もしかしたら演奏者に伝わり、
演奏を変えているのかもしれない。

そうじゃないとしても、聴衆の人数や座る位置、着ているものの材質だけだって、
物理的に音を変えているはずだしね。

最近再開されたドイツ・ブンデスリーガで、
無観客で開催されている試合で、ホームで勝てなくなっていると聞いた。
スポーツも音楽と同じなんだろうな。

私たちがもっともっとライブ会場に足を運び、演奏者の力になれるように。
私たちが演奏を変え、音楽の一部になれるように。
時々はライブ会場に行きましょう! 当面はマスク着用でね。

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